まとめのーと

あれこれ旅行や趣味のことを備忘録も兼ねてのんびり気ままにまとめてみる。

東北旅行 2泊3日の青春18きっぷ旅

3月中旬。東京はようやく暖かくなってきたかなという時期、お金はないけど時間はあったので青春18きっぷでも使って安く遠出してみようかなと!

 

行き先は名古屋と北陸と東北とで悩んだのですが、今回は行けるところまで北に行ってみようという企画で東北にしました笑

前日になんとなく調べてみると鈍行を使って東京から1日で行けるのは秋田あたりが限界らしいので、1日目で秋田、2日目に青森まで行って3日目の夜に帰ってこれるようにしようかなーとざっくり計画。

さらに秋田青森間を走る五能線という鉄道が観光にもってこいらしいのでそれに乗ることを目指して

青春18で行く、五能線の旅!!!

 に決定!

 

初日の時間を調べると、早朝の電車の次がすでに終電www

絶対に電車をミスできない緊張感の中、およそ8:30から23:00まで14時間半の移動が始まります( ̄▽ ̄)

大阪などに続いて超ハードスケジュールなので主に自分と同じくお一人様の旅行におすすめします笑

 

 【1日目】

8:38 新宿から

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旅の出発地は新宿。要となる18きっぷを買って埼京線へ!

 

9:12 赤羽 乗り換え

早速15分の遅延( ;´Д`)

この先に不安を感じながら一気に宇都宮を目指します!

 

10:38 宇都宮 到着

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宇都宮駅に到着!餃子と悩みましたが宇都宮焼きそばを求めて「石田屋」へ。平日のこの時間ということもありお客さんはおらず、すぐに作っていただけました!

ただ、若干距離があったので移動は小走り&テイクアウト笑 電車を逃せないので急いで駅へと戻ります。

 

11:11 宇都宮から黒磯へ

岡本駅を過ぎて山を越えると一気に田んぼが増えてきます。

アッツアツの座席に座りながらユニークなデザインの宝積寺駅を通過します。

 

12:02 黒磯駅 到着

ここで30分くらい乗り換え時間があるので焼きそばを食べて待ちます。

ここの焼きそばはテイクアウトだとビニールに包むだけという斬新なスタイル笑 食べづらいけれど美味しかったです!

食べ終わったら再び電車へ。

 

13:36 郡山駅 乗り換え

14:26 福島駅 到着

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東北がスタート!1時間半くらい時間があるのでまずは喜多方ラーメンを食べに「丸信」へ。あっさりスープが美味しかったです!

お土産を見たりしますが時間がだいぶ余り、ひたすらぶらぶら笑

近くにあまり面白い場所がないのが残念( ´Д` )

 

16:51 米沢駅 到着

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福島からおよそ45分。山形県に入ります!

この前から続く雪が積もるエリアがめっちゃ綺麗!

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40分ほどの待ち時間の間に米沢牛さくらんぼのお土産を購入!

まるぶん」の牛重を食べ終え、秋田駅を目指します。

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↑ 道中、美しい夕日と雪原の景色。

 

18:21 山形駅 到着

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30分ほどお土産タイム!

 

20:10 新庄駅 乗り換え

23:04 秋田駅 到着

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長かったー笑 おばあちゃんたちが秋田弁で近所に大根を配る話をしているのを聞きながらおよそ6時間・・・

ようやく初日の目的地秋田駅へ。

まぁまぁな寒さの中ホテルへと急ぎ、翌日のプランを立てて就寝。

 

 【2日目】

8:30 秋田駅内を散策

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夜はお店も全て閉まっていたのでお土産を見たりお昼用のお弁当を調達!

 

9:45 秋田駅を出て東能代駅へ

景色はひたすら田んぼ笑

秋田の若い女性は厚化粧な人と地味な人の二極化している気がする。

 

10:42 東能代駅 到着

ここから五能線に入ります!

本来ならばリゾートしらかみを使って観光するべきところなのですが、平日はやっていないことが多いそうでこの日も運休でした泣

しかもこの五能線、かなり本数が少ないので観光プランはかなり限られてしまいます・・・くぅ( ;´Д`)

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↑ 有名な能代のバスケゴール。

 

12:44 深浦駅 到着

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文句をたれながらも深浦駅まで来ました!笑

途中で食べた比内地鶏弁当がうまかった〜( ´▽`)

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若干雨が降っていたのが残念でしたが、海と山に挟まれて見ごたえのある景色でした!

十二湖で観光をしたかったのですが、早朝の電車に乗らなければ電車がなかったので断念。次の電車は4時間以上後なのでとりあえず近くにある観光課へ笑

 

深浦から次なる観光スポットの千畳敷までバスがあることがわかったのでそれまでの間観光することに!

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↑ 漁港があり

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↑ 少し歩くと円覚寺という小さな寺があります。

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弁天島。美しかった!!

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弁天島の横は鋭く削られた岩の壁。

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↑ 岩の壁を越えると絶景の見渡せる休憩所。

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滑ってこけました泣

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↑ 駅へと戻り、反対側の大島。

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↑ 大島へはこのような道を進んで登ることができます。

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↑ 大島の上から。絶景!

 

ご飯も食べたかったのですが、オフシーズン&平日の五能線沿線では基本的にお店がありません!!笑

もしかしたら深浦の焼肉屋とかカレー屋とかはやっていたかもですが、せっかくなら海鮮が良いなぁと欲が出てしまいました・・・

 

15:45 バスで千畳敷

16:17 千畳敷駅 到着

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写真ではうまく撮れませんでしたが、ギリギリ夕日っぽい景色を見ることができました!多分日の入りはもう少し後だと思うのですが、小雨が降る曇天では16時ちょいがピークっぽい感じかな!

 

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1時間半ほどの時間があるのでライオン岩や灯台下からの景色を堪能し、駅で電車を待ちます。

寒い・・・誰もいない・・お腹すいた・・・

観光課でもらったガイドブックには灯台からの景色が良いとか書いてあるけど灯台閉まってるし。営業中の看板は全部休みだし。結構距離ありそうで、見所の兜岩も見れないし。駅のホームはちっちゃい屋根あるだけで椅子すらないし。雨で靴の中までびちゃびちゃだし。カモメうるさいし・・・

待ちわびる電車が来た時は感動モノでした笑

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19:43 弘前駅 到着

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外は真っ暗、高く積もる雪。

気温は今までで間違いなく一番低かったです。

が、電車の中でだいぶ服や靴下など乾き、雨も止んだので千畳敷よりだいぶ楽です笑

 

お弁当以来何も食べていなかったので豪華に「一休寿司」で回らないお寿司をいただくことに!2000円程度だったのに超うまいまぐろなどの他にもウニやイクラの高級ネタもあり、手巻き寿司やエビの頭のお吸い物、りんごのデザートなどもついて大満足!!また行きたくなるお店です!

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弘前駅は22:30発。時間があるので観光スポットを回ります!

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↑ しんと澄んだ空気と弘前の街。

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弘前昇天教会。

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青森銀行記念館。

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↑ 旧弘前私立図書館。暗くてすみません・・・

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弘前城を囲む堀。寒さのあまり凍ってる。

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弘前教会。

 

21:30 弘前駅 到着

寒かったこともあり、早く駅に帰ってきました笑

1時間ほど待機し、二日目の目的地大館へ、折り返しはじめます。

 

23:12 大館駅 到着

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ホテル!寝る!

 

 【3日目】

7:30 大館駅周辺を散策

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お腹すいたので朝市へと向かいま・・・したが、いたのはおじいちゃん一人。そもそもやっているのかもわからないような状況に耐えられず、駅へと戻ります汗

周りに朝からやっている店はなく、一軒やっているお弁当屋さんは昨日食べたお弁当屋さん

ダブりは避けたくて、コンビニの即席きりたんぽを無理言ってその場で食べさせてもらいました。店員さんごめんなさい、ありがとう泣

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↑ 本家ハチ公!

 

9:17 大館駅からIGRいわて銀河鉄道で盛岡へ

 

この区間のうち(おそらく)好摩・盛岡間はIGRという私鉄直通になるため、青春18きっぷだと650円の課金が必要になります。

しかしこの大館・盛岡間の景色が最高で、雪山を存分に楽しむことができます!

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いやぁ、素晴らしい!

 

12:15 盛岡駅 到着

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お腹すいたー!!ということで、3大麺のうち盛岡冷麺をチョイス。冷麺でも年中やってるのね。

ぴょんぴょん舎」では梨が入ってましたが、スイカと違って種がないのがありがたい〜!!人気店で、若干混んでいたので時間がかかってしまいましたが、ゴムのような麺が美味しかったです(褒め下手)

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13:12 盛岡駅から仙台へ

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ここからいくつか乗り換えて仙台を目指します。

アナウンスが”かグ(各)駅停車”とか”改さヅ(札)口”とか、訛りを感じる。

このあたりで乗ってくるおばちゃん&おばあちゃんに若干気の強さを感じる。

 

14:39 一ノ関駅 到着

第一乗り換え駅。一ノ関の少し前から雪はほぼ無くなり、田園が広がる。

このあたりで乗ってくる女性はどの年齢でも頬の上の膨らみが目立つ気がする。

 

15:29 小牛田駅 到着

第二乗り換え駅。梅ヶ沢駅あたりで雪がちょっとあったが、その後も雪のあるところがちらほら。

 

16:30 仙台駅 到着

仙台にようやく到着!30分しか時間がないので急いで「たんや 善治郎」で牛タンをいただき、萩の月を買う!

牛タンは分厚く、塩が効いていてうまい!萩の月は予想外に高級だったが卵感をガツンと感じるほど濃厚でふわふわでした。

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17:01 仙台駅から一気に福島まで

白石駅から急に雪景色!おそらく藤田駅くらいまでは積もってそうだったが、夜になると東北は真っ暗で何も見えなくなる。

このあたりで乗ってくる人、おそらく宮城県民はボタン式なのにドアを閉めない。他の県では閉めない人がいると周りの人が睨んでたのに・・・

 

18:22 福島駅 到着

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初日のルートに合流。

福島あたりで乗り降りする女性は童顔で、若い男性は顔が大きくて目が小さく、平たい印象。(さっきからごめんなさい)

 

20:45 黒磯駅 乗り換え

21:48 宇都宮駅 乗り換え

23:27 赤羽駅 到着

暗いので特に見るものもなく赤羽に到着。ボタン式の電車に別れを告げ、乗り換え。

 

23:50 新宿駅 到着

の予定でしたが、寝過ごしてゴタゴタ笑

なんとか無事帰れました( ̄▽ ̄)あぶねー

 

旅行を終えて

ズラーっと書きましたが、福島までしか行ったことのない自分にはとても楽しい旅行でした!今度は一つ一つの県をゆっくり回ってみたいなぁなんて思います。

ただ、一つ言えることは

シーズンは大事

です。またね〜笑

少年は残酷な弓を射る 考察

少年は残酷な弓を射る

今回はホラー映画のレビューではなくサスペンス?映画の考察を。

ネタバレ込みの考察なので未視聴の方などは注意!

 

 

 

 

 

この映画の大まかな流れは

1. エヴァとフランクリンが出会い、結婚。夫婦の間にケヴィンが生まれる

2. ケヴィンの子育てに苦労するエヴァ。夫には懐くのに自分には「ママ」と呼ぶことすらなかった。

3. 治るどころか過激化する言動に、全て自分へのいたずらかと思い出すエヴァ。ついにキレてケヴィンに怪我を負わせてしまう。しかしケヴィンが体調を崩した日、初めてエヴァを「ママ」と呼び、甘えてくる。

4. エヴァたちに第二子セリアが誕生。しかしケヴィンは妹を遊び道具、雑用係として使うばかり。また、自身は弓の練習に没頭する。

5. エヴァの提案によりケヴィンと二人で出かけるが、相変わらず上手くいかない。それからしばらくして出しっぱなしにされていた排水管の溶剤によってセリアは片目を失ってしまう事件が起こる。

6. セリアの事件などをきっかけにエヴァとフランクリンがついに離婚を考え始める。そしてケヴィンが16歳の誕生日を目前にしてついに大事件を引き起こす。

7. ケヴィンによって大量の生徒とフランクリン、セリアは殺され、ケヴィンも刑務所(少年院?)へ。エヴァはケヴィンの面会に訪れるが何も話すことはできず。(テレビの話は直接してたのかも?)

8. 家と職を変えるエヴァ。しかし事件を起こした街から離れなかったため、周囲の人全員から激しく非難され続ける。

9. 事件から2年経ち、ケヴィンの大人の刑務所へ移動に合わせて再び面会をするエヴァ。なぜ事件を起こしたのかというエヴァの問いに対してケヴィンは「わかってるつもりだった。でも今は違う。」と。そして面会は終了し、エヴァはケヴィンを抱きしめるのであった。

 

ここまでの話と、ケヴィンが母親の愛を求めていたということは大半の人がそう受け取ったはず。

しかしなぜケヴィンはあのような態度をとり続けたのか、なぜ事件を引き起こしたのかという点について具体的なことは示されていない。たぶんそれこそが原題の通り議論すべき点なんだと思う。

 

事件を引き起こした理由はおそらく母に「見てもらう」ため。多くの人が多くの時間テレビを見ていることに注目したケヴィンはテレビに放送されるような「退屈ではないこと」を計画する。ケヴィンの特技は弓であり、その腕を使えば大事件を起こすことができる。もしかしたら自分の腕の良さを見せたかった点もあるかもしれない。

弓を持ったケヴィンが礼をしたシーンを見ても、これが彼なりのショーだったんだと思う。友人関係などの描写は一切なく、おそらく母にしか興味のなかったケヴィンにとって生徒はただの道具。殺すことに躊躇はなかっただろうなー。

じゃあなぜ母への愛がこのような態度で現れてしまったのかってことについてはいろいろ解釈があるはずなんだけど、ここでは単純に反抗・否定こそが一番注目される手段だって分かっていたからなんじゃないかな。

ケヴィンは賢かった。だから赤ちゃんの頃に泣いて母を呼んでいた原理を体で覚え込んでしまった。なかなか喋らなかったのは自分を異常に見せて母の関心を惹くため。これが成功してしまったがために、異常な振る舞いを続け、さらに反抗や否定も有効であることに気づいてしまった。父親についてはあまり関心がなかったから赤ちゃんの頃から泣いて求めることもなかったし、大きくなっても反抗する必要はなし。読み聞かせのシーンは体調不良で本心が素直に出た唯一のシーンかな!

ケヴィンは成長して母のことを徹底てきに調べ上げる。ケヴィンとエヴァが水の中に頭をつけるシーンは様々なことを息子が真似てる様子とか、水面が鏡のようになることを含めた隠喩なのかなーなんて。

小さい頃のようにただ闇雲に反抗するのではなく、母の行動の一手先で最も関心を集められるよう立ち回るケヴィン。そしてその集大成のごとく引き起こした事件。父と妹は邪魔者だったからだろうね。夫婦の営みを妨害したり、妹と過ごす母をチラチラ見てたりしたところも、賢くて母親一筋なケヴィンなら偶然じゃないだろうし。

しばらくは母と暮らすため、母の注目を惹くために利用してきた二人も、離婚されちゃうならもう必要なくなるし邪魔なだけだからってことで事件を起こして二人っきりになりたかったのかな。

でも実際は刑務所で母には会えず2年もの間考えた結果、自分のやったことが正しかったのかわからなくなってしまった。甘えることをほとんどしてこなかったケヴィン、エヴァも息子への愛を疑ってしまい愛情表現ができなかった。だからこそ改めて接し方がわからなくなってしまったケヴィンだったけど、エヴァが抱きしめてあげることで明るい未来が見えたっていうラストシーンだったのかな!

 

グダグダ〜っと書いてしまったけど個人的な解釈でした!笑

ストーリー以外に、キャストの演技が素晴らしい作品だと思います!

すごく特徴的にいろいろな色が使われていたり、音楽の使われ方も独特な感じがあるから詳しく研究するのも面白そう!

あとNINTENDO64とか琴の音楽とか、ちょいちょい日本要素があるのも面白い!!笑

 

たまにはこんな作品もいいなぁと思うまとめきでした( ̄▽ ̄)

 

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ヘイヴンハースト B級か、C級か

ヘイヴンハースト

総合:57点

怖さ:☆

ストーリーのわかりやすさ:☆☆☆☆

 

2016年アメリカ制作のサスペンスホラー!

『ソウ』シリーズのプロデュースサーが製作総指揮を務めた本作、予告編ではまぁまぁな印象だったけど・・・

 

突然音信不通になった友人のダニエルを探すためダニエルが最後に住んでいたアパート”ヘイヴンハースト”を訪れるジャッキー。ヘイヴンハーストは何らかの問題を抱えた入居者の更生を促すための施設であり、自身のアルコール依存症が原因で娘を亡くしたジャッキーもアルコールの摂取を断ち、質素で健全な生活を送るというルールのもとで入居が決定した。

しかし入居して早々に同様のルールを破った住人の一人、ポーラの悲鳴を聞いたジャッキー。ポーラはその後姿を現さず、ジャッキーはこのアパートと支配人であるエレノアを疑い始める。

そしてダニエルやポーラと同じようにルールを破って飲酒をしてで秘密を知ろうとするジャッキーの元へ退去勧告が言い渡された時、アパートに潜む謎の存在が彼女に襲いかかる!

 

殺しにくるやつから逃げるという単純明快なストーリー。

ただ、この80分という短い時間で苦手な人には注意が必要な点がいくつか。

どれも1カット程度の尺ですが、

・SEXシーン

・レイプ(未遂)シーン

・拷問シーン

・身体切断、突き刺しシーン

などがあり、怖がらせ方もビックリ系が多いので注意!

 

この映画の最大の見所はこの拷問シーン・・・かな?笑

ミステリーというカテゴリをつけられてはいますが謎解き要素はほぼなく、序盤で全貌が見えてしまうし、どこから出てくるかわからない恐怖みたいのもあまりない(ドキドキする前に出てきちゃうからね!笑)。アクションがすごいわけでもなければ官能ものでもないし、ラストのどんでん返し等もなし!笑

これは個人の趣向の問題だと思いますが怪人のデザインもカッコよくはないし(ヘルレイザーとジェイソンを混ぜたような感じ)、独特の雰囲気みたいのもない。

ので、消去法的にも拷問や痛いシーンがメインなのかな〜と思うけれど、そうだとしたらかなりライトな作品。余計なものはないし、痛い系に興味あるけど自信ない人向けの入門作としてはいいのかも?笑

これで120分映画とか言われたらキレるけど、80分でスピード感はあるからまぁいいかなみたいな( ̄▽ ̄)

 

ただ、怪人の詰めが甘すぎるのと最後の展開に至る少女の心理が分からないところは最後までモヤモヤします・・・

 

これをプロローグにして、今度は大量の怪人が出てきるっていう絶望的な作品が出てきたら観たいかなって感じ!

そんな感じのふわっとした作品でした〜笑

 

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永遠のこどもたち "ほどよい"ゴシックミステリ…?

永遠のこどもたち

総合:66点

怖さ:☆

なんか惜しい:☆☆☆☆

 

一ヶ月くらい空いてしまいました、久々のレビューです笑

今回はギレルモ・デル・トロ氏プロデュース(見終わるまで監督作かと思ってました笑)の『永遠のこどもたち』。

スペイン発の哀しいホラーということで鑑賞!

 

孤児院で育った婦人ラウラは夫のカルロス、養子の少年シモンとともに小規模な孤児院を設立しようととある屋敷に引っ越してきた。

屋敷の近くには閉鎖された灯台があり、ある日ラウラはシモンを遊ばせるために灯台の下の洞窟へ連れていく。しばらくしてラウラがシモンを探しに行くと、彼はトマスという友達ができたというが、そこには誰も見当たらなかった。

もともとシモンには妄想癖があったため気に留めなかったが、それ以降「友達と同じく自分も大人にはなれない」などと言ったり「宝探しゲーム」という複数人でしかできない遊びを始めたりと、シモンの不可解な言動は加速していく。さらには老婆が現れて、シモンのことを尋ねたり物置小屋に潜んでいたりと怪しく屋敷を動き回っていた。

そしていよいよ孤児院開設のパーティーの日、ラウラは言うことを聞かないシモンを叩いてしまうが、それから彼の行方が分からなくなってしまう。シモンを探し回るラウラはパーティー会場にいた一人の子供によって監禁されてしまう。しばらくして救出されたラウラであったが足を怪我してしまい、シモンを見つけることもできなかった。

唯一手掛かりになりそうな怪しい老婆とラウラを閉じ込めた謎のこどもを探し出し、シモンの捜索を始めるラウラとカルロスであったが、"その時"は刻一刻と迫っていた・・・

 

哀しい話だった(T ^ T)

他の方のレビュー通り、哀しくて、愛に溢れた作品だと思います。

ストーリーも良くて、謎解き要素も十分!!

 

ただ、眠くなる・・・笑

 

この作品がどんなホラーかと言われれば間違いなくゴシックホラーであり、全体的に暗く、静かに哀愁漂う感じなので眠くなる人も少なくないんじゃないかなって思います笑

ただ、ゴシックの中にも警察や科学みたいな要素も入っていて、どこかインシディアスに似ているような印象も。アザーズみたいなコテコテのじゃない分観やすい内容な気がする!

一方、ゴシックで超大事な内装服装などがあまり出てこず残念。それとところどころに挟み込まれてる美しい風景はもっとたっぷり観たかったかな。

構成的には中盤に若干の中だるみ感があるものの、ゴシックはだいたいそういう印象受けるからそんなもんかなーと思うけど、ラストのお父さんのカットはいらないなぁ。最後のラウラのシーンがピークだからそのままエンドロールに行って欲しかった!伏線回収は一回してるし、十分想像できる内容だったし。

どうしても付けるならエンドロールの後のおまけ的なので良かったと思います( *`ω´)

 

総括するとストーリーはいいけどホラーとしては控えめだし、ゴシックとしても若干物足りないかもっていう印象でした〜

似てる作品ならドリームハウスの方が好き。

ちなみにギレルモっぽさはちょっとあったよ!

 

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パッケージのネタバレはどうなんだろう・・・

インシディアス 第2章 前作と比べて・・

インシディアス 第2章

総合:57点

怖さ:☆

音量注意:☆☆☆☆

 

春休みで暇になると、他のことに手を出し始めるから結局忙しい( ̄▽ ̄ )

今回レビューするのはジェームズ・ワンの代表作と言っていい「インシディアス」の続編!

前作は随分前に見たのですが、序盤はかなりいい雰囲気で怖かった気がする!後半はバトルモノっぽくなって怖くなかった印象。笑

少し躊躇していた作品なのですが結果は・・・!?

 

前作において悪魔によって闇の世界へと連れて行かれた息子をなんとか救出したジョシュ。彼は妻のルネと三人の子供を連れて母ロレーヌの家に引っ越すことにする。彼らは新しい家でようやく平和な暮らしを手に入れたかのように見えたが、奇妙な現象が止まることはなかった。

怯えるルネに「悪魔はもういない」と言って聞かせるジョシュ。しかしロレーヌにはどうもジョシュの様子がおかしいように見えていた。

一体この家族の周りで何が起こっているのか、一体ジョシュはどうしてしてしまったのか。協力者を集めて前作の事件とジョシュのことを調べ始めるロレーヌとルネたちがたどり着いた先には恐ろしいモノが待っていた。

 

まず第2章と言ってるだけあって前作を見ていない人にとってはなかなか見づらいというのは言っておかなければならない。

立ち位置としてはスピンオフのようなものではなく、まさしく”続き”の話。

しかし今回はあまり怖くないかもしれない。パワフルなおばちゃんがとにかく印象的なだけの映画・・・

 

正直雰囲気作りも前作に遠く及ばないし、かなりギャグっぽい演出や展開にがっくり( ;´Д`)

お調子者たちの笑わせシーンも微妙。

的を定められなかったのか、いろんな要素が中途半端に盛り込まれており作品自体が軽い。驚かせるところも音量デカくしてビックリさせてるだけみたいな感じだし。

ツッコミどころも満載だしまだ「続く」みたいな感じで終わるしでイマイチでした。

良いところは、ところどころ怖そうなシチュエーションがあったり、大まかなストーリーは悪くないことくらいかな。エログロなしで映像にB級感がないのも良いところかもしれないけど、この作品だったらむしろB級で攻めた方が良かったかもなぁなんて( ̄ー ̄ )

 

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呪い襲い殺す OUIJA 歯ブラシを使おう

呪い襲い殺す OUIJA

総合:87点

怖さ:☆☆☆

デンタルフロス恐怖症:☆☆☆☆

 

「ポゼッション・エクスペリメント」に続いてまたもヴィジャ盤ホラーです笑

こちらは2014年アメリカ制作のオカルトホラー。

予告編はまずまず期待できそうだったけど・・??

 

女子大生のレインにはデビーという古くからの親友がいた。ある夜、二人はいつも通り話して別れたのだが、翌日になりデビーが自殺したという知らせを聞く。

自殺した理由がわからず、彼女の死を受け入れられないレイン。レインとデビーは昔ヴィジャ盤で遊んだことがあり、デビーと最後に会った時もヴィジャ盤の話をしていた。そのヴィジャ盤をデビーの家で見つけたレインは、彼氏や妹、友人などを集めてデビーの霊を呼び出そうとする。

最初は誰も信じていなかったが、レインの話しかけに対して霊は "HI FRIEND" と挨拶し、自身の名前を "D" のイニシャルで伝える。レインがお別れ挨拶をしたいと言うと "GOOD BYE" の文字を指し、降霊は終わった。しかしそれ以来、ヴィジャ盤を使ったレインたち全員に恐ろしい現象が起きる。

何者かの気配。扉やベビーカーが一人でに動く。そしてそこには必ず "HI FRIEND" の文字が残されていた・・・

 

王道オカルトでありながらも一捻りあるストーリーで、ヴィジャ盤をしっかり生かしつつインパクトのあるシーンも盛り込まれている良作!

よく批判される登場人物のアホ行動も大してない上、親友たちの死によるパニックで説明できる(されている)ため問題なし。

多少グロい描写はあるもののエロはなく、ドッキリもほぼなし。小細工なしの直球勝負でチープ感も出なかったのは素晴らしい!

 

ただ、ストーリーの後半には若干投げやり感というか雑さというか、無理やりな感じが。演出の盛り上がりとか尺の都合とかあるんだろうけど「なんで?笑」とか「こうすればいいじゃん」って思うところがちょいちょい、ね笑

まぁそこをツッコむのも楽しいとは思うけど( ̄ー ̄ ;)

 

あとは幽霊のビジュアルかな。決して悪くはないけれど、長時間かなりはっきり映りこんでくるのであまり怖さを感じない。特にラストの暖炉の前で揉めるシーンとか。

できればもう一工夫ほしかったところ。

 

まぁでも邦題の変化球・B級感に反して王道良ホラーかなって感想でした!

この邦題、賛否両論だけど僕は好きかな!笑

よければ観てみてーっ!!

 

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ポゼッション・エクスペリメント 新旧ホラー要素てんこ盛り!?

ポゼッション・エクスペリメント

総合:84点

怖さ:☆☆☆

盛り込み:☆☆☆☆

 

2015年のエクソシズムホラー。

エクソシズム系はパッケージでわかりやすいね!( ̄▽ ̄ )

「ホラー映画を見飽きたユーザーの心もぐさり刺すホラー映画がここに」・・・ほう。観させてもらおうっ!!笑

 

男子大学生ブランドンは熱心に受けている宗教学の授業の課題で悪魔払いについての映像レポートを作成することに。若干不真面目なクラスメイトのクレイと組むことになったブランドンは悪魔払い中に神父を含む数人が亡くなった事件を見つける。ブランドンは調査を進め、ついに現場の屋敷を訪れる。

何者かの気配を感じながら屋敷の奥でヴィジャ盤を見つけた二人。ブランドンはこのヴィジャ盤で悪魔が存在するのかどうかを確かめるため、自分の体を悪魔に差し出す実験映像をネット中継し、課題レポートにすると決意。

ブランドンの熱意により、最初は冷めていたクレイもやる気を出し、いざ神父を呼んで実験をしようとしたものの、悪魔に体と魂を売るとは何事だ!と教会から断固拒否されてしまう。

それでも諦めない二人は美人医学部生のレダの協力と、ネットで集めた多額の寄付金で霊媒師を雇い、ついに実験とその中継が開始される・・・

 

 

アメリカ制作で最近の若者を対象にしたネットと悪魔払いの融合作。

テーマはすごくいいし、ストーリー構成も非常に良い。起承転結の4パートにはっきり分かれており、スムーズかつテンポの良い流れでとても観やすい。

パルス」のような時代錯誤も、レンタル開始したばかりの新作だからないし、「イット・フォローズ」のような安っぽさもない。悪魔払いの鉄板のようなシーンも盛り込まれていて演技・演出も良かった!

 

ただ、ところどころ「ん?」ってなるシーンがあったり、説明不足なのかどうなのか、わかりにくい描写も若干。

それと詰めの甘さ。物語の背景や重要なパーツがうまく掘り下げられてない感が否めない。「お?」って思わせるようなところが多い一方で作品の映像だけで解釈するとなるとかなりシンプルで味気ないものになってしまうのが残念。

 

それと、これは賛否両論だろうけど時々安っぽい演出・映像もある笑

最初の雷のシーンも結構ドイヒーだけど、ラストのブランドン無双シーンも笑えちゃうような演出。嫌いじゃなかったけど、怖くはなくなっちゃってたかな笑 終わりあっけなかったし。

ただ、何か昔の映画のオマージュっぽい雰囲気もあったりしたからリスペクトとかあるのかも。より詳しい人だったらもっと突っ込んだ評価できるのかもしれない。

 

実はこの映画かなり盛りだくさんの内容で、悪魔・エロ・グロ・屋敷・虫・陰謀・警察・ミステリーなどのキー要素がありつつ、古いビデオ映像から最新のネット中継映像までいろいろな手段の映像が観れるお得作品・・・なのにそれぞれが弱いorほぼ無いっていうほどだから流されてしまい、観終わった後「ほーん」って感じに終わってしまう。

もっと時間使っていいから作り込んでほしかったな。

 

まぁ試みとしては非常に良かったけど、60%試みのまま終わってしまったような映画だったかな。

 

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