まとめのーと

あれこれ旅行や趣味のことを備忘録も兼ねてのんびり気ままにまとめてみる。

スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間 愛と喪失

スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間

総合:82点

怖さ:

なんてこった:☆☆☆☆

 

アルバトロスのゾンビ映画。というだけでも地雷臭がプンプンなのですが、「アルバトロスにしては良い!」みたいな意見を見たので期待はしすぎずに鑑賞。笑

 

同性愛者のサマンサは友人アリスのパーティーで恋人のニッキーを待っていた。しかしいくら待っても彼女が現れることはなかったため、アリスに誘われるままに酒を飲むことに。

しばらくして、ひどく酔ったサマンサはBJと名乗る男に声をかけられる。知り合いではなかったが、彼のいうままに会場の外へと彼女はそのままついて行ったサマンサは彼の車の中で強引に犯されてしまう。

翌朝、ひどい頭痛とともに自室で目覚めたサマンサ。母親の叱責を受けたのちアルバイトへと向かうところでアリスから電話がかかる。実はパーティーの後、警察がBJのことを調べに来たのだという。酔ってあまり覚えていない上に、同性愛者の自分が恋人以外の男とヤったとは言えず、知らないとしか言えないサマンサ。

アルバイトが始まり、いつも通り働こうとするサマンサであったが、すぐに体調が悪くなり、駆け込んだトイレで大量に出血。再び職場に戻るも、倒れてしまい病院に行くことに。

病院の検査で心拍数の異常な低下、性器が壊死してしまっていることから重度の性病を疑われるが、たった一度のことでと受け入れられないサマンサは逃げるように病院を出る。

サマンサは恋人のニッキーに会いに行くが、悪化していく症状に気づかれた上、サマンサ自身も大量に吐血し、気を失ってしまう。

そしてパーティーから3日後、サマンサの両目は充血し、肌はひび割れ、髪は抜け落ち、性器の周りからはウジ虫が湧いていた。母には叱られ、人手不足の職場からは呼び出しをくらい、病院からも検査結果が出るまで対処できないと言われ、恋人のニッキーに真実をいうこともできず。

次々に失われていく人間関係と自分の心身。迫り来る最期の時を目前にサマンサが取った行動とは・・・

 

 

あぁあぁ・・・・なんてこった・・っていう映画笑

とりあえず注意としてはSEXシーンが数回あること、ウジ虫が出てくるシーン、歯を引き抜く・爪を剥がすなどの痛いシーン、髪が抜けるシーン()などがあるので見たくないっていう人は注意。

上のあらすじでかなり書きすぎた感もあるけど、タイトルで「3日でゾンビになります」って言ってるし、序盤で感染するのでストーリー展開で驚くことはないだろう、と。

 

この映画の見所は「ゾンビ」というワードが出てこないまま、「謎の感染症」の患者として全てを失っていく様子。他者から切り離されるものもあれば、自ら切り離すものもあり、得体の知れないものに蝕まれていく様子にスポットライトが当てられているのは面白い。

ただ、主人公が自分の身体の異変に意外とクールというか冷めていて、普通だったら外に出れないとか、医者にすがるとか、他者を拒むとか発狂するとか、もっとヤバい感じになりそうなものだけどそうならない。周りの人も同じくで、もっと緊急対応すべきだと思うんだけど笑

まぁそうなったら話が進まなくなるっていうのかも知れないけど、どこかギリギリ感や恐怖が伝わりづらくなっているのが残念。あと主人公をレズビアンにしておく必要あったのかなっていう疑問は残るかな。

 

全体的に「なんてこった・・」っていうひどい話の映画だけど、愛と喪失がテーマっぽくなっているだけあってサマンサの最後の電話などのいいシーンもいくつか有!

ゾンビ映画としてというより人間のスリラー映画としてそこそこのオススメをしておきます!( ´ ▽ ` )

 

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