キャビン・フィーバー (2016) イマイチ感染パニックグロ映画
キャビン・フィーバー (2016 リブート版)
総合:59点
怖さ:☆★★★★
物語・描写:☆☆★★★
キャスト・演技:☆☆☆★★
音楽・演出:☆☆☆★★
謎解き:☆★★★★
痛さ:☆☆☆☆★
トラウマ要素:とにかくエロとグロ
【ストーリー】
山奥のロッジを訪れた5人の大学生たちは、ハメを外した夏の休暇を楽しんでいた。
5人のうち、ゲーム好きのバートはライフルで遊ぶために一人で山へ入る。何かが動く音を聞いたバートは物音の方向へ引き金を引くが、彼が撃ったのは動物ではなく血まみれの男だった。男はバートに「病気だから助けてくれ」と訴えかけるが、動揺したバートはその場から逃げ去ってしまう。
その夜、焚き火を囲んで談笑するバートたち5人の元へグリムという若者が訪れる。最初はグリムが加わることを拒んでいた5人であったが、彼がマリファナを持っていることを知ると一変して仲間に加えた。
ロッジへ移動した若者たち。グリムがマリファナを取りに外出し、5人がくつろいで待っていると、ドアを叩く音が聞こえる。グリムが戻ってきたと思った彼らは扉を開けるが、そこに立っていたのはバートが誤射してしまった血まみれの男だった。
バートだけでなく、血だらけの体と病気という言葉に動揺した4人は、近づいてくる男に火をつけ、殺してしまう。
【レビュー】
中途半端。
この映画は「グリーン・インフェルノ」のイーライ・ロス監督が2002年に公開した同名作のリメイク版。
ドリュー・ゴダード監督の名作「キャビン」とは一切関係ありません。
内容は、山小屋へ遊びに来たイケイケの若者たちを主役にした感染系パニックスプラッター映画。
大量の血や銃殺・焼殺シーン、その他皮が剥がれる、スコップで身体を突き刺すなどのグロシーン、イケイケ大学生のセックスシーンなどが映画の大半を占めています。
エログロを避けたい人には全くお勧めできないのは当然だけど、エログロOKな人にもお勧めができるかというと、微妙。
ストーリーが単純明快で演出も派手なのでパッと見は分かりやすい作品ですが、いろいろ詰めの甘い中途半端な印象。
とにかく頼りにならない登場人物たちの共感できない言動を観ていてモヤモヤするし、ごく一部の生物しか感染しないのはどうも不自然。
ラストもなんだかしょぼく、どうせなら森の動物ほぼ全部が感染しちゃってるとかくらいのヤバさが欲しかったかなってくらい。
製作陣の推しを感じるうさぎ仮面少年や美人保安官補佐の目立ち具合も中途半端だし、映画としての盛り上がり場所もイマイチつかめない。それっぽいシーンはちょこちょこあっても、これといった衝撃シーンはない。
痛いのもやるならもっと思い切ってエグいの入れていいと思うし、パニックならもっと迫ってくるような演出が欲しいなぁ。
どの層向けなのかよく分からないけど、友達と大人数で観るのであれば、お風呂の痛いシーンでギャーギャーしたり、馬鹿キャラたちにツッコミ入れたりしながらそれなりには楽しめる作品だと思います笑