まとめのーと

あれこれ旅行や趣味のことを備忘録も兼ねてのんびり気ままにまとめてみる。

ダークフェアリー ホラーよりファンタジー

ダークフェアリー

総合:71点

怖さ:☆☆★★★

物語・描写:☆☆☆★★

キャスト・演技:☆☆☆★★

音楽・演出:☆☆☆☆★

謎解き:☆★★★★

穴覗けなくなる:☆☆☆☆★

トラウマ要素:多少のビックリ、痛い系演出

 

【ストーリー】

建築家のアレックスと、助手であり恋人のキムは修復作業を行うため、アレックスの娘サリーとともに古い屋敷での住み込み生活を始める。しかしサリーは両親の離婚を経験したことにより心を閉ざしており、キムともまだ上手くやれていなかった。

屋敷に秘密の地下室を見つけたサリーは、通風孔から何者かが話しかけてくる声を聞いた。彼らは通風孔に取り付けられた蓋を取るようサリーに訴えかけ、サリーはアレックスらにバレないよう、こっそりと蓋を開けてしまう。

 

 

【レビュー】

ホラーではない。ダークファンタジーだ。

 

そもそもの設定は、「生え変わりで抜けた歯を枕の下に入れて寝ると、歯の妖精がコインに変えてくれる」という、海外でよく知られている言い伝えがベース。

この妖精というか悪魔というかが家族に襲いかかってくる話なのだが、歯の話だと知らなかったのでちょっと驚き笑

 

ただ、製作・脚本がギレルモ・デル・トロなだけあり、ファンタジックな雰囲気はよく作り込まれてる。

映像も綺麗だし音楽もいい感じで、ギレルモの好きな日本テイストな要素もところどころに感じられる。ジャケットからもどことなく日本風な印象を感じるし、そういう要素を見つけると日本人としては楽しい!

 

この映画は、妖精が姿を現すまでと後でテイストが大きく変わってくる。

前半は、ところどころ痛グロめのシーンを挟みつつ、家族の間に亀裂が入っていき、孤独な少女が上手く演出されている。

そして特にベッドで妖精を探すシーンとか結構怖くて、なかなかいい感じでドキドキできる。

 

ただ、いざ妖精が出てくると、まるで猿のような外見にがっかり。

やってることも、穴や隙間があれば尖ったもので突き刺しまくるという猿っぷり。

死ぬほどでは無いけどかなり痛い攻撃が腹たつ笑

 

こうなったら「やっつけてちゃえー!」とアレックスを応援したくなるが、全然娘のいうことを信じず役に立たない。

代わりにキムが奮闘してくれて・・・

 

 

  

えぇ!?っていうラスト。

正直結構楽しめる笑

 

ただ、ホラーで期待すると怖く無いので肩透かしを食ってしまうので、ホラー風ダークファンタジーとして観るのが正解。

痛い演出がある他は、特にコレといったトラウマ要素も無いので誰でも安心して観れます。

 

パンズ・ラビリンスとかMAMAとか、ギレルモの作品はクオリティ高いけどファンタジー感が強くてホラーにはあまりならないのかな、というイメージ。

ギレルモの作品は永遠のこどもたちとかパシフィック・リムとかも観たけど、こういうダークファンタジー系が一番向いているような気がします。

 

【似てると思った映画】

特になし

 

 

 

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Don't Be Afraid Of The DarkよりTrust Your Precious Familyの方がしっくりくる内容。