まとめのーと

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ヴィジット イかれたジジババの狂気ホラー

ヴィジット

総合:64点

怖さ:☆☆★★★

物語・描写:☆☆★★★

キャスト・演技:☆☆☆☆★

音楽・演出:☆☆☆★★

謎解き:☆☆★★★

ラスト10分:☆☆★★★

トラウマ要素:特になし

 

【ストーリー】

母親が新しい恋人とクルージングの旅に出ることになったため、二人の姉弟は一週間母親の両親の元で生活することになる。祖父母に快く迎えられて新鮮な生活を楽しむ姉弟であったが、初日の夜、姉のベッカは祖母が嘔吐する姿を目撃する。翌日、「風邪をひいていたが、もう治った」という言葉を聞いて安心するベッカであったが、その後繰り返される祖父母の様々な奇行に異様な空気を感じ始める。

それらは病や老いによるものだと説明する祖父母であったが、奇行は日に日にエスカレートしていく。そして4日目の夜、姉弟は奇行の様子を記録しようとカメラを設置するが、そこには姉弟の想像を超えた衝撃の映像が記録されていた。

 

 

【レビュー】

イかれたジジババの狂気ホラー。

 

まず大きな特徴といえば、半分くらいは姉の所有するカメラを通したPOV形式のホラー映画だということ。

全編POVはかなり観る側として疲れるし、何があってもカメラを回し続けるような強い縛りが入ってしまうけれど、この作品は非常に良いバランスで効果的にPOV要素を取り入れてくれている。

 

そしてもう一つ大きな特徴は最後までイかれたジジババの映画だったということ。

序盤からかなりのイかれ具合を見せるジジババたちだが、後半はさらに大変なことに笑

祖母役のディアナ・ダナガンの怪演が素晴らしい。

 

オカルト的な怖さはそこまで感じなかったけど、いつ何が起こるか分からないというドキドキ感をひたすら味わえる作品!

登場人物のキャラクターもそれぞれ上手く立ってたし、チープな演出がなかったのは非常に好印象。下手に音楽を使わず、リアルな感じにしてあったのもよかった。

 

 

ただ、その他についてはあまりこれといった特徴がなく、観終えるとなんとなく地味な作品に感じる。そしてラストが微妙。

全体を通してあまり大きな裏切り・予想外要素を感じられなかったし、「ラストがなんか微妙」という印象が強く残ってしまう残念な作品。

「動」の部分は良い感じなので、ストーリー自体は変えなくとも「静」の部分をもう少しじっくり描写するだけでも緊張感上がって怖さがグッと増しそうな気がしました。

 

こんな感じで、決して悪い映画ではないものの、オススメするかと言われればなんかビミョーな作品でした。

 

 

【似てると思った映画】

特になし

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ネタバレレビュー】

やっぱりただのイかれたジジババだと戦ったときにあんまり強そうじゃないし、実際強くないから観てて余裕が出てきちゃうんだよなぁ。

子供vs老人という弱者対決のわりには上手いこと出来上がっていたけれど、観終えた感想は「案外あっさり倒せたな」でした。

何か強力な武器を所持してるとかマジモンのイカレ具合を発揮するとかで、皆殺しとまではいかなくとも、助けに来た警官たちを全員殺すくらいしてくれたら、見応えがあったのかなぁと思いました。

 

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