まとめのーと

あれこれ旅行や趣味のことを備忘録も兼ねてのんびり気ままにまとめてみる。

パンズ・ラビリンス ネタバレ・考察ありで

パンズ・ラビリンス

総合:84点

怖さ:

クリーチャーデザイン:☆☆☆☆

 

鬼才と呼ばれるギレルモ・デル・トロ監督の代表作とも言うべき作品「パンズ・ラビリンス」をついに鑑賞。

ギレルモの作品はいくつか観ましたがどれもホラーとしては弱くファンタジーにも振り切れていない感が。。。なのでファンタジーに振り切ったこの作品には前々からちょっと期待してました!評判いいし!

トーリーはこんな感じ。(若干ネタバレあり!)

 

軍隊とゲリラが戦闘を繰り広げるスペイン。母カルメンの再婚相手である軍の大尉ヴィダルの元へ、母と共に移り住むことになった少女オフェリア。ヴィダルは息子が自分の側で生まれるべきであると、臨月のカルメンたちを自らが取り仕切る軍の拠点でもある屋敷へと無理に呼び寄せたのであった。

屋敷へと向かう途中、オフェリアは昆虫のような妖精に遭遇する。絵本の好きだった彼女はすぐに魅了され、その夜再び現れた妖精を追って裏庭の迷宮へと足を踏み入れる。迷宮の奥には地下へと続く階段があり、下った先に現れたのは迷宮の番人パンであった。

パンによるとオフェリアは地下王国の王女の生まれ変わりであり、パンは彼女のことをずっと待っていたという。オフェリアは地下王国の王女に憧れるが、王女となるために彼女が長い年月の間に完全に人間になってしまっていないかを試す3つの試練を与えられる。

1つ目の試練は難なくこなしたオフェリアであったが、2つ目の試練の途中、食べるなと言われていた果実を「少しだけなら」と口にしてしまう。忠告を無視したオフェリアはパンに見捨てられてしまう。

追い討ちをかけるように母が出産の際に亡くなってしまい、失意に暮れるオフェリアにパンは最後のチャンスとして3つ目の試練をオフェリアに与える。果たしてオフェリアは最後の試練を乗り越え、王女となることができるのか…!?

 

 

(ここからネタバレ考察!)

トーリーはいくつかの目線で平行して進む。

オフェリアの試練がメインパートだけど、個人的にはゲリラ周辺のパートが一番よかったかも!

というか3つの試練がイマイチピンとこないというか・・笑

カエル、怪人の晩餐会、純粋な血…

人間に染まっていないかを確かめるための試練としてどうなんだと思うラインナップ笑

何かの隠喩とかオマージュとか伝説になぞらえたものなのかもしれないけど、そういうのを知らない自分からするとパンには別の目的があったようにしか思えない。。

ラストから考えられるのはこんなもんか。

1. 実在するパンが何らかの儀式か、必要なものを集めるためにオフェリアを利用。

2. 現実界とは異なる地下王国界におけるパンがオフェリアを利用。

3. パンは霊魂的存在でオフェリアを利用。

4. パンなど地下王国は全てオフェリアの空想。

5. 実在する人やモノ、感情をオフェリアが想像力によって作り出したのがパンなど

 

1だとすると、ヴィダルにパンが見えなかったのは彼の厳格で現実主義な部分が極限状態でパンの存在を頭の中で排除してしまったため。実際にマンドラゴラも存在していたしオフェリアが部屋を抜け出したりできたのも物語の通りで矛盾はない。この場合、ラストにオフェリアは死亡、死亡後に彼女は夢を見た・・という感じかな。一番素直な解釈な気がする。

2だとすると、地下王国の王女の生まれ変わりであるオフェリアだけにパンの姿は見える。地下王国の魔法は現実においても作用するため、この場合でも物語の通り矛盾はない。ラストは1と同じか、魔法の力で冥界へは行かずに地下王国へと無事たどり着けたか、どちらでもいけそう。

3は、死亡したか遠くにいるか、何らかの理由で現実で接触できないパンが魔法でオフェリアに接触している場合。そもそも妖精によって導かれただけでは都合の良すぎる話。オフェリアが何らかの力で引き寄せられたという考え方もあるが、むしろパンが迎えに来たという考え方もできるはず。この説を仮定すれば同様の魔法がオフェリアに使えても不思議ではない。つまり死亡、あるいは死亡する前に地下王国へと魂を移動させるというラストに繋がる。

4は身もふたもないけど全て妄想だというオチ。夢から覚めることなく、最後まで彼女の好きな世界を信じることができた点は救いかもしれない。

5は、オフェリアの中で現実の何かがファンタジックに変換されているという説。この場合、パンに至ってはおそらく感情や概念の具現化であり、他の誰にも見えないが、確かに存在するものである。父の死亡や母の再婚、内戦、転居、母の出産など、ストレスの多い環境での空想好きの少女の話としては十分考えられる。というか試練とかはこの方が考えやすいかも。この場合はいろんな隠喩で溢れることになりそうだから考察するのも面白いかもね笑

 

まぁこうやっていろいろと考えることができる、むしろそれを楽しむための映画としてはよかったかな!

かなり要素が多い映画のため、若干物足りなさや浅さを感じる部分はあるものの、見事な演出、美しいラストは評判通りかな!細かいところまで作り込まれている映画だと思います( ´ ▽ ` ) 怪人のデザインもかなりいい感じだし!

ただ、ホラーとしてもファンタジーとしても何か惜しいと感じてしまう自分がいる・・笑

 

そのほか結構痛いシーンなどありますが、いい味出しているので苦手じゃなければ!

 

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