輪廻 優香熱演の一方で・・
輪廻
総合:68点
怖さ:☆☆★★★
優香:☆☆☆☆★
しばらくホラーを漁ってきましたが、ネタ切れ気味ということもあり今まで舐めてたJホラーが怖かったりしないだろうか?と観てみるとこに笑
Jホラーって、どうしてもアイドル・女優の押し売り感や、演技の下手くそ感(特にお決まりの叫ぶシーンとか)、幽霊の不必要に綺麗な顔が見えちゃう感、安っぽいセリフとかのイメージが抜けんのよね・・( ;´Д`)
んで、今回は中でも一番怖そうな清水崇監督の心霊ホラー「輪廻」(2005年)を観てみることに。
いつものようにあらすじから〜
有名ホラー映画監督による30年前に起きたホテルでの無差別大量殺人事件の映画化が決定し、その役者オーディションを受ける杉浦渚。オーディションでは監督の睨むような視線に困惑する渚だったが見事主演女優に抜擢され、事件で最後に殺される少女の役を引き受ける。
しかしオーディションを終えた直後から不気味な少女の姿を見たり見知らぬ土地を夢で見るなど、奇妙な体験が続く。
映画の準備は進み、スタジオでの撮影が始まると渚の奇妙な体験はさらにエスカレートし、演技中には身体に何かが取り憑いたかのように気絶するまでに至った。
時を同じくして一人の女子大生弥生も、自分の知らない場所を追体験していた。不安そうにする弥生を見て、彼氏は由香という女性を紹介する。
由香は渚とともにオーディションを受けた一人であり、「前世で殺された」という発言で存在感を放っていた。由香は弥生の症状も前世によるものであると伝え、一緒にその場所へと向かおうと言うがその途中で・・・
映画の撮影はついに実際の殺人現場で行われることとなり、渚は不安を抱えながらついにホテルへと足を踏み入れる。
ほ〜ん(・ ε・ )
悪くはないけどよくもないかな・・っていうのが率直な感想。
同監督の「呪怨」をずいぶん前にちょっとだけ見た時には趣味悪い感じの印象を受けた気がするけど、そういう感じはなかったかな!
最初に良かった点。
まずはどこのサイトでも書いてあるけど優香の演技ね。本当に良い感じだった!最初から最後まで陳腐さを感じさせない演技力。この映画の一番の見どころだと思う!
あとはストーリー展開もなかなか良くてわかりやすかったし、ところどころの不気味な雰囲気は良かった。媚びすぎないでありそうなホテルを選んだのも怖さがあったな!
ただ、全体的に惜しい感じが・・・
優香がいい演技してるのに冒頭のトラックおじちゃんは残念な演技だったり、少女の人形が怖く作った感満載なのにそんな怖くないし、せっかく入り込んでたラストで急にクレイアニメっぽい動きが出てきたり。
まぁそのくらいならまだいいんだけれど、特にダメなのは「ずっと一緒だよ」とかいう”いかにも”な安っぽいセリフと説明不十分感。
特に殺人犯の行動の理由がいまいちわからないし、目的に対する結果が不明瞭。原作本ではもっとちゃんと掘り下げた説明があったんじゃないかなぁなんて思ったら原作ないのね笑
でもそんな感じに思ってしまう( ̄へ ̄ )
そして全体的にもっと怖いシーンは溜めが欲しいところ。最初の大量の顔もそうだし、ボールが跳ねるシーンや押入れに隠れるシーンも。Jホラーは不気味なのが売りとかいうけどこれじゃ不気味になりきれてないかな、と。びっくり系には向いてないし、仮にそうだとしてもパンチ弱い。
もっとSEとか減らして、「何かがいる」っていう恐怖をたっぷり演出してほしかったなぁ。あとは「輪廻」ってタイトルならもっと前世とのつながりとかそういう恐怖が感じられたら良かったな。これじゃただのとばっちり映画だからね笑
ま、いろんな意見があると思うけどっ!