ウィッカーマン(2006) 周りの評価を気にせず。
ウィッカーマン (2006)
総合:59点
怖さ:★★★★★
バッドエンド:☆☆☆☆★
ホラージャンルだけでなく、サスペンスのとこに置かれてるホラー映画もチェックしてるこの頃。今回の作品はニコラス・ケイジ主演の2006年版『ウィッカーマン』
タイトルと予告編を見た上で、1973年に公開された同名作品のリメイクと知った上で観覧!リメイクだから期待できないってよりはリメイクされるほどの作品なのかなって期待してました笑
物語はニコラス・ケイジが演じる警官メイラスが主人公。
メイラスは、パトロール中に目の前で起きた事故でとある母娘を助けられずに深く心を傷つけていた。
しかし職場から休暇をもらうメイラスの元に、突然8年前に失踪した元婚約者ウィローから手紙が届く。手紙には彼女が故郷の孤島にいること、そしてその島で彼女ローワンの娘が行方不明であり、探し出してほしいとあった。
ほっとけないメイラスはなんとかして島にたどり着くも、島民はローワンのことを知らないと言い張る。一方でウィローは「自分が一度島を離れたことでみんなから嫌われている。みんなの言うことは嘘ばかりだから騙されないで」という。
隠し事をするなど非協力的な島民、島にはびこる独自の宗教、身勝手で頼りない元婚約者、島中を飛び回るアレルギーの蜂などに翻弄されるメイラスであったが、どうやらローワンが祭りの生贄として殺される予定であることを知り、救出を試みるが・・・
観終えて「これで終わりかぁ〜」ってなる作品。。。
端的に言うとバッドエンドですが、そこがこの作品の肝なので内容は伏せておきます笑
前作は予告編しか観てないのですが、紹介には官能ホラーとあってかなりエロチックなテイストがあったよう。
一方本作にはエロ要素はほぼなしで、代わりに女性社会って怖いねみたいなテイストが強く出てるのかな。
前作を知る人や、バッドエンドや伏線未回収などを嫌った人からは酷評で、ラジー賞(ゴールデンラズベリー賞)にノミネートされた作品として非常に評判は悪い模様。ただ、個人的にはそこまで悪い作品ではないかなぁなんて。
ウィッカーマンの存在感と、祭り(特に仮面)の狂気じみた感じ、ちりばめられた異様なシーンはまぁまぁよかったとは思う。絶望バッドエンドも好きだし!笑
予告編を見る限りではさすがにセットや小道具のクオリティーも上がっているようで、チープ感がなくなってるのもリメイクとして成功だと思う。
ウィッカーマンのデザイン自体もほぼ変わってないからこの見た目が好きな人も安心。
一方で、古くて簡素な小道具だからこそ怖そうなところもあって、仮面とかは小綺麗になりすぎたかもなぁ。いい味出してそうなピエロみたいなやつもいなくなってるし。
宗教とかエロとかの、重要な要素を抜いたのはリメイクとして非難されて当然だと思うけど、代わりに入った警官の都会感と孤島の田舎感の対比や、完全女性社会、蜂要素も何とも微妙だし、主人公の幻覚の原因や電話などの伏線を未回収で終わらせて曖昧なところが多いまま終わらせるのは、ことこの作品においてNGだよね。一応ミステリーだし笑
個人的には特に冒頭の事故シーンをもっと説明して欲しかったよ!
ちゃんと不必要なところを除いて必要な説明をすれば、誰でも見やすいようなリメイクとして成功しただろうし、振り切って別のテーマ加えるにしても「ウィッカーマン」の題材通りの残虐性・絶望感とかにしてればもっと違う評価になっただろうなぁ。
結論、いうほど酷くはないけど良くもない映画ということで笑
特にオススメはしないけど借りて損とも言わないです( ´ ▽ ` )
余談ですが『Fate/Grand Order』(通称fgo)ってゲームで出てきて徳島やら北九州やらに模型設置されてたやつもこのデザイン元にしたんかね?笑