1408号室 良くも悪くもない、地味な映画
1408号室
総合:60点
怖さ:☆★★★★
物語・描写:☆☆☆★★
キャスト・演技:☆☆☆☆★
音楽・演出:☆☆☆★★
謎解き:☆☆★★★
印象に残る:☆★★★★
トラウマ要素:多少のビックリ
【ストーリー】
幽霊屋敷の宿泊体験を書く有名ホラー作家のマイク。1408号室に行ってはならないと書かれた一通の手紙をきっかけに、娘が亡くなって以来行けなかったニューヨークのドルフィンホテルへと向かうことに。
マイクは1408号室の宿泊を希望するが、ホテルはこれを頑なに拒む。マイクがどうしても宿泊したい意思を伝えると、支配人のオリンがやってきて、過去に部屋で起こった惨劇について説明する。しかしこれを聞いても全く諦めないマイクにとうとうオリンは部屋で亡くなった56人のファイルとともに部屋へと案内する。
【レビュー】
平凡であまり印象に残らない作品。
オカルトライターがやばいホテルに行って怖い思いをするという非常にわかりやすいストーリーだが、抜け出せない恐怖と娘を亡くしたトラウマによってマイクが狂っていく様子はまさにスティーブン・キング作品といった出来栄え。
しかし、「IT」のようなキャッチーなキャラクターや、「ドリームキャッチャー」のような衝撃展開や演出はなくとにかく「平凡」。
マイク役のジョン・キューザックの演技はとても良かったけれど、狂う様子を注目するのならもっと振り切ってほしいところもあるし、追体験の恐ろしさとかも物足りなく感じてしまう・・・
ホラーとしても驚かす系のシーンがちょこちょこあるだけで、全く怖くない。
理不尽なことや謎が残ることもあまりないので分かりやすいので、各方面のバランスが良くて観やすい上手くできた作品とも言えるが、どの要素も物足りなく、やや退屈というのが正直な印象。
ジャケットの「グリーンマイル」「ミスト」越えは絶対ないです。
少なくとも”嫌い”っていう人はいなそうだし、一部のホラー好きというかキング好きにはウケるかもしれないなっていう感じの映画でした!
ただ、この映画には何やら別エンディングが数種類あり、今回のDVDはその一つでしかないらしいので、他のラストを見れば全く違う評価になるかもしれない。
あまり聞かないけどマルチエンディングの映画って面白いシステムだなぁ。