まとめのーと

あれこれ旅行や趣味のことを備忘録も兼ねてのんびり気ままにまとめてみる。

私はゴースト 一番怖いホラー映画!

私はゴースト

総合:97点

怖さ:☆☆☆☆☆☆☆

物語・描写:☆☆★★★

キャスト・演技:☆☆★★★

音楽・演出:☆☆☆☆☆

謎解き:☆☆☆★★

独特の空気感:☆☆☆☆☆

トラウマ要素:ループ

 

【ストーリー】

”心はあの世への回廊”・・・

エミリーという一人の女性の日常。ご飯を食べ、買い物へ行き、掃除をする。

繰り返される生活の中、聞こえる怪しい物音や声。

しかし突然聞こえた別の声。声の主はシルヴィアと名乗り、エミリーはすでに死んでいて、今の彼女は幽霊であると告げる。

すぐには受け入れることができないエミリーであったが、徐々に蘇る記憶からシルヴィアの力を借りて成仏することを決心する。

成仏するために彼女は自分の死の因果を解こうとするも、そこには彼女自身も知らない衝撃の事実が隠されていた・・・

 

 

 【レビュー】

こわっ…笑

 

「私はゴースト」というタイトルやパッケージからチープなお涙頂戴話かと思いきや、まさかの超絶不気味作品。

タイトルの通り幽霊目線で進むストーリーはまるで「アザーズ」のオマージュ。しかし、その演出は実に奇抜で、作品はほぼ主人公の女性しか登場せず、何もない室内の映像が静止画のごとく無音のままジッと続くなど、とにかく異様。

確かに低コスト感・学生の自主制作映画感はするものの、この不気味さはなかなか味わえるものじゃない。

 

 

唯一の登場人物である女性が出てきても不気味さは変わらない。

起きて、目玉焼きを作って、食べて、買い物に行って、掃除して、起きて、目玉焼き作って、食べて・・・

普通の生活シーンにところどころ怪しい物音や、怪しい動作、謎の怪我が入る。

そしてまた戻って、同じシーンが何度も何度も繰り返される・・・

 

70分ちょいの映画のうち40~50分ほどこんな感じ。

流石に長時間この繰り返しはやや退屈で、眠くなるのはわかる笑

しかし繰り返される度に少しずつ事の真相が明らかになっていく。

そして終盤になると物語は一気に展開し、そのまま一気にラストシーン。

 

 

 

なんだこれは・・・!?

 

最後までめちゃくちゃ気持ち悪い映画。

そしてエンドロールとともに流れるオルゴールの曲がこれまた不気味。

淡々と流れていく文字の裏とオルゴールの音色と奇妙なノイズ。

徐々にノイズは大きく激しくなり、突然ブツッと切れて映画は終わる。

 

怖い。真夜中に一人で観たことを後悔するほど不気味で怖かった…

何か色々な要素が絶妙に組み合わさっていて、「怖いもの」を本当によく分かっている作品だと思いました。今まで観た映画の中ではダントツ一番で怖いです笑

 

欠点はひたすらなループでどうしても退屈しがちな点と、主人公の女性が「家政夫のミタゾノ」にしか見えないことくらい。

 

気になった方はぜひ、真夜中に一人でご覧あれ。

 

 

【似てると思った映画】

アザーズ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ネタバレレビュー】

大体の内容は理解できたけど、エミリーが愛おしく、悲しそうに見ていた写真は誰の写真なのかとか、引き出しの中の写真や人形が何を表すのか、エミリーの因果を解くシーンに出てくる二人影や葬式は誰なのか、そもそもあの家を出ることが何を意味するのかなど、ところどころ謎が残る・・・

それぞれエミリーの家族なのかななどと思うけれど、人数やエミリーが実際に見た記憶である事を考えるとどれもしっくりくる解釈ができない。

 

あと問題になるのは例のアイツのビジュアルだが、よく見ると滑稽…なようで、やっぱり不気味に感じた。

そのほか血が偽物っぽかったり、やっぱりミタゾノに見える主人公には笑っちゃうけれど、不気味系という意味では紛れもなく一番怖かった…

ラストもやばいでしょ。何あの終わり方は!?

 

これだけ異様な作品だけど認知度低いっていうのもこれまた不気味な感じだよね。

思わぬところで名作を発見してしまったなぁ。

 

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