MAMA 期待してたものの・・・
MAMA
総合:79点
怖さ:☆★★★★
物語・描写:☆☆☆★★
キャスト・演技:☆☆☆★★
音楽・演出:☆☆☆★★
謎解き:☆☆☆★★
期待はずれ:☆☆☆☆★
トラウマ要素:多少のビックリ
【ストーリー】
大恐慌の中、株式仲介会社の経営者ジェフリーは、不仲であった妻と二人の共同経営者を殺害し、自身のまだ小さな子供二人を連れて逃走する。雪道を猛スピードで逃走する彼の車はスリップして転落するが、幸いにも軽傷で済んだ三人は山小屋「ヘルベチア」を見つける。
小屋の中で悩んだ末、連れてきた我が子に銃口を向けるジェフリー。しかし、引き金を引く寸前で、ジェフリーは得体の知れない影に連れ去られてしまう。
ジェフリーの行方はわからないまま5年が経過したある日、独自にジェフリーの捜索を行う弟のルーカスは、ついに転落した兄の車を発見しヘルベチアに辿り着く。しかしそこにいたのはジェフリーではなく、獣のように凶暴化した二人の姪の姿であった。
施設で簡単な検査と治療を受けた二人は、そのままルーカスと彼の恋人アナベルに引き取られることになる。しかし、引き取られた後も二人はルーカスやアナベルには一切なつかず、彼女たちが壁に向かって「MAMA」と話しかけ続けるのであった。
【レビュー】
うーん、期待し過ぎたか…笑
それぞれの登場人物についても深く掘り下げられているし、テーマもはっきりしていてよく練られたストーリーだとは思う・・・けど、盛り上がりに欠けるというか、ドキドキ感があまりないというか。
ハビエル・ボテットという男性がほとんどCGなしでMAMA役を演じていたことにはビックリしましたが、映画としての怖さはほとんど感じない。ストーリーも平凡で、驚きの少ない展開にちょっと退屈してしまった。
ファンタジーとしてはそれなりの出来だが、決して飛び抜けた何かがあるわけではない。同じギレルモ・デル・トロの作品なら「パンズ・ラビリンス」の方がよく出来てる。ホラーとしては完全に期待外れ。
ホラー、ファンタジー、愛のどれを見ても中途半端で少し薄っぺらい印象はありますが、アナベルの成長の様子やMAMAの奇怪な動き、姉妹の演技などは良かったと思います。
映像自体も綺麗なので、周囲のよいしょは無視できれば「それなり」の作品として観ることはできると思います。オススメはそんなにしません笑