まとめのーと

あれこれ旅行や趣味のことを備忘録も兼ねてのんびり気ままにまとめてみる。

ファウンド 圧巻のラスト!!

ファウンド

総合:86点

怖さ:★★

魅力:☆☆☆☆

 

新学期で色々と忙しくて更新が遅れました(;´д`)

行きつけのGEOで今のところ気になったホラーはこの作品が最後!

かなりのグロと胸糞展開が待っているという噂でしたがなんとなく「グッドナイト・マミー」的な雰囲気を感じて鑑賞。

 

「兄さんは生首を部屋に隠している」

マーティはホラーやオカルト好きの少年。いつも友達のデヴィッドとホラー漫画を描いたりオカルトグッズに溢れる小屋の探索などをしていた。

マーティは家族の秘密を見つけていた。母の古いラブレターや父のポルノ雑誌、そして兄が隠し持つ生首。しかしマーティが秘密を漏らすことはなかった。ただ、一人で秘密を覗き見ることを愉しんでいた。

普段は優しい兄。そんな兄が殺人鬼に変わるきっかけとなる映画をマーティは発見する。「HEADLESS」というその映画は、ナタで切り落とした頭で性的欲求を満たす殺人鬼が最後には警察に殺されるというだけのものであった。一緒に観たデヴィッドは内容もオチもない映画にただ呆れていたが、マーティにとっては殺人鬼と兄が重なり合って強烈なショックを受ける内容だった。

怖がるマーティをデヴィッドがバカにしたことから言い争いが始まり、カッとなったマーティはデヴィッドをビビらせるために兄の部屋からバッグを持ち出す。渡されたバッグを開けたデヴィッドが見たものはマーティをよくいじめていたクラスメイトの生首。さっきまでバカにしてきたデヴィッドをビビらせることができたが、二人の友情は絶対に口外するなという脅しに変わってしまった。

さらに、ショックで吐いてしまったデヴィッドを送り出している間に兄が帰宅。マーティは持ち出した生首を戻しに行くことができず、ついに兄は秘密がバレたことに気づいてしまう・・・

 

 

かなりの衝撃!!

グッドナイト・マミーはオシャレ感というかアートっぽい独特の雰囲気があったのに対し、こっちは攻撃的で張り詰めた空気感による独特な雰囲気。

殺人鬼の兄も、ただの狂人じゃないっていうのがグッと引き込ませてくれる。彼にも家族があり、その中に深い愛情が感じられるところ、そこに未成年の複雑な心境が垣間見えて美しいとも言える作品!!

ただ、その心理から行動にいたるところの過程を知りたい!とか、HEADLESSのラストと兄のラストの対比を見たい!っていうのは野暮なのかな…(´ ▽`;)

雰囲気と細かい演出でハイセンスハイクオリティなのは間違いない作品だけど、どこに焦点を当てられているのか・どこに注目すべきなのかがイマイチ分からない印象。観る人を引き込ませる展開とテンポ感、素晴らしいラストを邪魔したくはないのだけれどストーリーをもう少し観たい、深めてほしいと思ってしまいました・・。

 

結構な切断系グロシーンやイかれた性描写が盛りだくさんではあるけれどぜひ観てほしい一本。

 

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スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間 愛と喪失

スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間

総合:82点

怖さ:

なんてこった:☆☆☆☆

 

アルバトロスのゾンビ映画。というだけでも地雷臭がプンプンなのですが、「アルバトロスにしては良い!」みたいな意見を見たので期待はしすぎずに鑑賞。笑

 

同性愛者のサマンサは友人アリスのパーティーで恋人のニッキーを待っていた。しかしいくら待っても彼女が現れることはなかったため、アリスに誘われるままに酒を飲むことに。

しばらくして、ひどく酔ったサマンサはBJと名乗る男に声をかけられる。知り合いではなかったが、彼のいうままに会場の外へと彼女はそのままついて行ったサマンサは彼の車の中で強引に犯されてしまう。

翌朝、ひどい頭痛とともに自室で目覚めたサマンサ。母親の叱責を受けたのちアルバイトへと向かうところでアリスから電話がかかる。実はパーティーの後、警察がBJのことを調べに来たのだという。酔ってあまり覚えていない上に、同性愛者の自分が恋人以外の男とヤったとは言えず、知らないとしか言えないサマンサ。

アルバイトが始まり、いつも通り働こうとするサマンサであったが、すぐに体調が悪くなり、駆け込んだトイレで大量に出血。再び職場に戻るも、倒れてしまい病院に行くことに。

病院の検査で心拍数の異常な低下、性器が壊死してしまっていることから重度の性病を疑われるが、たった一度のことでと受け入れられないサマンサは逃げるように病院を出る。

サマンサは恋人のニッキーに会いに行くが、悪化していく症状に気づかれた上、サマンサ自身も大量に吐血し、気を失ってしまう。

そしてパーティーから3日後、サマンサの両目は充血し、肌はひび割れ、髪は抜け落ち、性器の周りからはウジ虫が湧いていた。母には叱られ、人手不足の職場からは呼び出しをくらい、病院からも検査結果が出るまで対処できないと言われ、恋人のニッキーに真実をいうこともできず。

次々に失われていく人間関係と自分の心身。迫り来る最期の時を目前にサマンサが取った行動とは・・・

 

 

あぁあぁ・・・・なんてこった・・っていう映画笑

とりあえず注意としてはSEXシーンが数回あること、ウジ虫が出てくるシーン、歯を引き抜く・爪を剥がすなどの痛いシーン、髪が抜けるシーン()などがあるので見たくないっていう人は注意。

上のあらすじでかなり書きすぎた感もあるけど、タイトルで「3日でゾンビになります」って言ってるし、序盤で感染するのでストーリー展開で驚くことはないだろう、と。

 

この映画の見所は「ゾンビ」というワードが出てこないまま、「謎の感染症」の患者として全てを失っていく様子。他者から切り離されるものもあれば、自ら切り離すものもあり、得体の知れないものに蝕まれていく様子にスポットライトが当てられているのは面白い。

ただ、主人公が自分の身体の異変に意外とクールというか冷めていて、普通だったら外に出れないとか、医者にすがるとか、他者を拒むとか発狂するとか、もっとヤバい感じになりそうなものだけどそうならない。周りの人も同じくで、もっと緊急対応すべきだと思うんだけど笑

まぁそうなったら話が進まなくなるっていうのかも知れないけど、どこかギリギリ感や恐怖が伝わりづらくなっているのが残念。あと主人公をレズビアンにしておく必要あったのかなっていう疑問は残るかな。

 

全体的に「なんてこった・・」っていうひどい話の映画だけど、愛と喪失がテーマっぽくなっているだけあってサマンサの最後の電話などのいいシーンもいくつか有!

ゾンビ映画としてというより人間のスリラー映画としてそこそこのオススメをしておきます!( ´ ▽ ` )

 

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パンズ・ラビリンス ネタバレ・考察ありで

パンズ・ラビリンス

総合:84点

怖さ:

クリーチャーデザイン:☆☆☆☆

 

鬼才と呼ばれるギレルモ・デル・トロ監督の代表作とも言うべき作品「パンズ・ラビリンス」をついに鑑賞。

ギレルモの作品はいくつか観ましたがどれもホラーとしては弱くファンタジーにも振り切れていない感が。。。なのでファンタジーに振り切ったこの作品には前々からちょっと期待してました!評判いいし!

トーリーはこんな感じ。(若干ネタバレあり!)

 

軍隊とゲリラが戦闘を繰り広げるスペイン。母カルメンの再婚相手である軍の大尉ヴィダルの元へ、母と共に移り住むことになった少女オフェリア。ヴィダルは息子が自分の側で生まれるべきであると、臨月のカルメンたちを自らが取り仕切る軍の拠点でもある屋敷へと無理に呼び寄せたのであった。

屋敷へと向かう途中、オフェリアは昆虫のような妖精に遭遇する。絵本の好きだった彼女はすぐに魅了され、その夜再び現れた妖精を追って裏庭の迷宮へと足を踏み入れる。迷宮の奥には地下へと続く階段があり、下った先に現れたのは迷宮の番人パンであった。

パンによるとオフェリアは地下王国の王女の生まれ変わりであり、パンは彼女のことをずっと待っていたという。オフェリアは地下王国の王女に憧れるが、王女となるために彼女が長い年月の間に完全に人間になってしまっていないかを試す3つの試練を与えられる。

1つ目の試練は難なくこなしたオフェリアであったが、2つ目の試練の途中、食べるなと言われていた果実を「少しだけなら」と口にしてしまう。忠告を無視したオフェリアはパンに見捨てられてしまう。

追い討ちをかけるように母が出産の際に亡くなってしまい、失意に暮れるオフェリアにパンは最後のチャンスとして3つ目の試練をオフェリアに与える。果たしてオフェリアは最後の試練を乗り越え、王女となることができるのか…!?

 

 

(ここからネタバレ考察!)

トーリーはいくつかの目線で平行して進む。

オフェリアの試練がメインパートだけど、個人的にはゲリラ周辺のパートが一番よかったかも!

というか3つの試練がイマイチピンとこないというか・・笑

カエル、怪人の晩餐会、純粋な血…

人間に染まっていないかを確かめるための試練としてどうなんだと思うラインナップ笑

何かの隠喩とかオマージュとか伝説になぞらえたものなのかもしれないけど、そういうのを知らない自分からするとパンには別の目的があったようにしか思えない。。

ラストから考えられるのはこんなもんか。

1. 実在するパンが何らかの儀式か、必要なものを集めるためにオフェリアを利用。

2. 現実界とは異なる地下王国界におけるパンがオフェリアを利用。

3. パンは霊魂的存在でオフェリアを利用。

4. パンなど地下王国は全てオフェリアの空想。

5. 実在する人やモノ、感情を元にオフェリアが想像力によって作り出したのがパンなど

 

1だとすると、ヴィダルにパンが見えなかったのは彼の厳格で現実主義な部分が極限状態でパンの存在を頭の中で排除してしまったため。実際にマンドラゴラも存在していたしオフェリアが部屋を抜け出したりできたのも物語の通りで矛盾はない。この場合、ラストにオフェリアは死亡、死亡後に彼女は夢を見た・・という感じかな。一番素直な解釈な気がする。

2だとすると、地下王国の王女の生まれ変わりであるオフェリアだけにパンの姿は見える。地下王国の魔法は現実においても作用するため、この場合でも物語の通り矛盾はない。ラストは1と同じか、魔法の力で冥界へは行かずに地下王国へと無事たどり着けたか、どちらでもいけそう。

3は、死亡したか遠くにいるか、何らかの理由で現実で接触できないパンが魔法でオフェリアに接触している場合。そもそも妖精によって導かれただけでは都合の良すぎる話。オフェリアが何らかの力で引き寄せられたという考え方もあるが、むしろパンが迎えに来たという考え方もできるはず。この説を仮定すれば同様の魔法がオフェリアに使えても不思議ではない。つまり死亡、あるいは死亡する前に地下王国へと魂を移動させるというラストに繋がる。

4は身もふたもないけど全て妄想だというオチ。夢から覚めることなく、最後まで彼女の好きな世界を信じることができた点は救いかもしれない。

5は、オフェリアの中で現実の何かがファンタジックに変換されているという説。この場合、パンに至ってはおそらく感情や概念の具現化であり、他の誰にも見えないが、確かに存在するものである。父の死亡や母の再婚、内戦、転居、母の出産など、ストレスの多い環境での空想好きの少女の話としては十分考えられる。というか試練とかはこの方が考えやすいかも。この場合はいろんな隠喩で溢れることになりそうだから考察するのも面白いかもね笑

 

まぁこうやっていろいろと考えることができる、むしろそれを楽しむための映画としてはよかったかな!

かなり要素が多い映画のため、若干物足りなさや浅さを感じる部分はあるものの、見事な演出、美しいラストは評判通りかな!細かいところまで作り込まれている映画だと思います( ´ ▽ ` ) 怪人のデザインもかなりいい感じだし!

ただ、ホラーとしてもファンタジーとしても何か惜しいと感じてしまう自分がいる・・笑

 

そのほか結構痛いシーンなどありますが、いい味出しているので苦手じゃなければ!

 

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レジデント 思わず「なぜ?」の連発

レジデント

総合:65点

怖さ:☆

グスタフへのイライラ:☆☆☆☆

 

ドーン・オブ・ザ・デッド」に引き続きゾンビ映画を!

アルバトロスにしては評価されているとのことで・・・ちょっとだけ期待!笑

 

舞台はデンマークの閑静な住宅街。両親と妹、家族4人で暮らす青年グスタフは新しく隣に越してきたソニアに好意を寄せていた。しかしグスタフが近所を案内するといいソニアを連れて森へ訪れている間に街では感染症の緊急ニュースが。

グスタフたちが帰宅する頃には街を出ることを禁止され、住人は室内待機を命じられていた。時間が経つほどにパトカーや警察車両の数が増えていき、ついには家をシートで覆われ、一切の外出が禁じられてしまう。緊迫した状況の中、グスタフは無理やり街を出ようとした人が射殺される様子を目撃してしまう。

ソニアの安否もわからないままそれからも響き渡る銃声に耐えられなくなったグスタフはついに家を脱走し、事態の真相を目にすることとなる…

 

北欧ミステリー×ゾンビってあったけど北欧ミステリー要素は見つからず。風景が北欧風な以外はただのゾンビ映画です笑

普通のゾンビ映画並には楽しめたものの、登場人物の間抜け行動や謎行動などに若干ストレスを感じる作品( ̄▽ ̄)

特に主人公のグスタフの後先考えない行動と、それによって人が死んだりめんどくさい状況になる様子を何回も見せられるのは"おいおい…"と、ついツッコんでしまう笑

そして食糧難、感染の恐怖、外を徘徊するゾンビ、容赦無い警察の包囲網と極限状態のはずなのにその緊迫した様子があまり伝わってこない。

可愛いうさぎだけがあんな目にあって僕は悲しいです( ´Д`)

 

周囲の様子がわからずに人が次々死んでいく様子はミストっぽさを感じる作品ですたが、ラストが若干甘いかも。もうワンシーン入れてもっとどんよりするような終わり方でもよかったかなぁなんて。

登場人物の多くが互いに知り合いの人たちで構成されているのでそういう残酷さや絶望感は楽しめるものの、イマイチ決め手に欠ける作品でした。北欧の感じもっと打ち出してあれば面白かったなぁー

 

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ザ・ギフト "贈り物"とは真逆のラスト

ザ・ギフト

総合:66点

怖さ:☆

胸糞:☆☆☆☆

 

ちょっと前に予告編を見て気になっていた作品!

たまたまいつも使うレンタルショップに置いてないのかと思ったらつい最近出た新作だったんですね( ̄▽ ̄)

星だけ見るとまぁまぁいい評価の作品ですが、こんな話。

 

大企業に勤めるエリートサラリーマンのサイモンは妻とともに新しい街に大きな家を建て、これからの生活に夢を膨らませていた。

ある日、妻と家具を見て回るサイモンに男が声をかける。彼はゴードンと名乗り、名前を聞いたサイモンは彼が学生時代の同級生であることに気づく。

急いでいたため電話番号を渡して別れた二人であったが、翌日サイモンの家の前には祝いのワインがメッセージカードとともに置かれていた。住所を教えた覚えもないのに、と少し怪しむ二人であったが、サイモンの妻ロビンの提案によりゴードンを夕食に招待することに。

久しぶりの再会に昔話の止まらないゴードンに対し、「あまり彼に酒を与えるな」「彼は人と接するのが苦手なんだ」と消極的なサイモン。実は学生時代に二人がそれほど仲が良かったわけじゃないので気まずいという夫の訴えを受けてロビンはもうゴードンを誘わないと約束する。

しかしその日以降もゴードンは度々家を訪れ、ある日には庭の池に鯉をプレゼントするなど彼が家から離れることはなかった。

ロビンは彼をいい人だと信じていたが、サイモンは彼の来訪を嫌がり、ゴードンから招待を受けたパーティーで直接そのことを伝えることにした。

そしてパーティーの日。サイモンがゴードンに彼の行為が迷惑であると言うと、妻と別れて寂しかったからつい二人につきまとってしまったと、ゴードンの事情を知らされる二人。

もう関わらないと約束し、その日はゴードンの家を後にしたが、改めて謝罪し、「できれば初めからやり直したい」という彼からの手紙を受けてロビンは心を痛める。

そもそもなぜ夫は彼を拒絶するのか。漠然とした疑問やストレスによって心が不安定になったロビン。しかし彼女が知ろうとした二人の過去の真実は彼女の想像をはるかに超えたものであった…

 

何か予告編の雰囲気とだいぶ違ったー!!

もっとホラー感のある作品かと思ったけどDVDに書いてあった通りサイコサスペンス映画でした( ̄▽ ̄)

話としてはなかなか面白かったものの胸糞悪いシーンや展開もあるので人間同士のドロドロが苦手な方にはオススメしません笑

 

個人的にはキャストの演技が素晴らしい一方、中盤あたりまで 若干テンポが悪いような。小説をそのまま映画にしたような印象だけど、映画の流れとしてはイマイチハマらなかった。

読まれないようにしつつ後半への伏線をしっかり張っていく丁寧なスタイルか、衝撃のラストへ駆り立てるようなスピード感のどちらかが欲しかったな。それかオチをもっと過激にするか笑

 

とまぁ若干辛口評価したもののその辺のサスペンスよりは面白かったので興味のある方はぜひって感じ( ´ ▽ ` )

もっとヤバいものがどんどん届いてくるようなホラー映画あったら観たいな〜((

 

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ディセント 100分間休みなし!笑

ディセント

総合:89点

怖さ:☆☆☆

6人の連携:☆

 

もともとは心霊要素なさそうだし設定もありきたりなB級感がして避けてきたのですが、地下モノのホラーを調べると必ずと言っていいほどこの「ディセント」の名前が出てくるので気になって観てみることに。

 

夫と息子、数人の友人とともに川へと遊びに来た主人公のサラ。しかしその帰り、家族を乗せた車は運転手である夫の不注意によって事故を起こし、夫と息子は命を落としてしまう。

それからしばらくが経ち、川で共に遊んだ友人を含めて5人の旧友がサラを励まそうと洞窟探検旅行を計画する。

サラたち6人は山小屋に集合した翌朝、すでに下見を済ませたジュノを先頭に観光ガイドにある安全な「ボアム洞窟」を目指す・・・はずだった。

ジュノが案内したのは巨大な穴。いきなりハードなコースに最初は動揺するメンバーであったが、ホリーを筆頭にスリルを求める6人はワクワクしながら穴を降りて行った。

奥へと進むほどに狭くなる道。うつ伏せになって進むのがやっとの道で、なんとか一人ずつ抜けていく一行であったが、最後に入ったサラがパニックを起こしてしまい進むことができない。そして前にいたベスがなんとか落ち着かせようとしたその時、突如サラの頭上で落盤が始まる。サラの荷物を捨て、なんとか脱出した二人であったが、道は完全に塞がってしまう。

二つあるはずの別の出口を目指すため、ガイドを頼まれたジュノであったが、彼女はガイドブックを置いてきたという。理由を問われて黙り込む彼女であったが、違和感を感じていたベスによってこの洞窟がボアム洞窟ではない未踏の洞窟であることが明かされる。

助けも来ず、出口があるのかさえ分からない洞窟でサラたちは無事地上へと生還することができるのか!?

 

 

「ディセント」、なかなかいいぞ・・・!!笑

予告編ではB級感プンプンだったけれど( 落盤のシーンを除いて )安っちいシーンはほとんどなく、怪物のデザインもまぁまぁ良い!

グロい描写が多い上に救われない展開もあり、始終ビックリシーンで気の休まらない作品なので嫌いな人は避けた方がいいとは思いますが、ある程度耐性がある方にはオススメ!笑

地下という設定に甘えて映像を暗くしすぎることもなく、洞窟の閉塞感、極限状態での心理描写、至近距離で怪物が徘徊する緊張感、よくできています!!

ラストも綺麗に仕上げてあり満足( *`ω´)

なんとなくちょっと綺麗すぎる感もあるけどね!

 

地底で女性たちが女性であることはおろか、人間であることを捨ててたくましくなっていく様子に圧倒される映画でした笑

 

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ドーン・オブ・ザ・デッド 良し悪しと感想

 

ドーン・オブ・ザ・デッド

総合:81点

怖さ:☆

絶望感:☆☆☆☆

 

気づいたらもう年度末ですね!新年度に向けて新しいものに触れる機会が多くなるところですが、僕は避けてきたゾンビ映画に触れることにしました笑

ゾンビ映画の金字塔とも言われるその名も「ゾンビ」という作品をザック・スナイダー監督が2004年にリメイクした本作。

しかし再想定によっていろいろな変更がなされ、元とは全くの別物になってしまったんだとか。そしてこれが功を奏したのか、リメイク作としては珍しく好評価というのだから期待が高まる!

 

看護師として働くアナ。多忙ながら夫と娘との平穏な生活はある時突然終わりを迎える。

尋常でない怪我を負った娘。慌てて彼女に近寄った夫も首筋を娘に噛みつかれ、大量に出血して瀕死状態になってしまう。なんとか二人を引き離したアナは救急に電話するが、繋がらない。とその時、倒れていたはずの夫がアナに襲いかかる。

なんとか振り切って家を飛び出したアナは恐ろしい光景を目にする。夫や娘と同じように人が人を襲い、至るところで火事や事故が発生している。アナは車でラジオで聞いた避難地へと急ぐが、車の強奪をしようと男が乗り込んでくる。そして男をを引き離そうとした際、車は木に衝突。アナも気を失ってしまう。

目を覚ましたアナは警官と数人の生存者と出会い、ショッピングセンターを目指すことにしたが、そこは既にCJという男をリーダーとする3人の警官によって占拠されていた。

避難させてもらう代わりに武器を押収され、監禁されてしまうアナたち。センターの外は増え続ける大量のゾンビに囲まれ、センターの中はCJによる支配という絶望的な状況を彼女たちは抜け出すことができるのか!?

 

 

ほ〜!!面白かった!!

トーリーもキャストたちの演技も素晴らしかったし、全体的に「ミスト」を彷彿とさせる絶望感がたまらない作品!笑

ゾンビモノなのでオカルト的な怖さは0の一方、なかなかのグロシーンとビックリさせるシーンは多め。

「28日後」にも出てくるという全力疾走してくる大量のゾンビや、ゾンビ感染後の出産などインパクトは十分!!

 

ガス爆発を至近距離で行ったり、仲間だけの車内でチェーンソーを振り回したり、金網に囲まれた車内で銃を乱射したり、車の後ろに張り付く一体のゾンビのために乗っている全員が判断ミスと言えるような行動をとるシーンなど、ツッコミどころは多いですが、あんな状況で冷静な判断なんかできないだろうし、あまりに絶望的な状況でストーリーを進行させるには多少の御都合主義があっても仕方ないかな、と許せる範囲!笑

他にもウザい人間がたくさん登場し、ハッピーじゃない展開も多いので嫌いな人は少なからずいると思いますが、自分的にはリアリティがあってよかったかな、と。

 

ただ、気に入らないのがラストのオチの部分。

ここからはネタバレ含むので文字を白くしておきます!

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この映画のラストは船で脱出した一行が着いた島にもゾンビが大量に湧いてましたというバッドエンド。

ラストシーンだけが突然ハンドカメラによる映像に切り替わるのだが、これはこれで新鮮味があってよかったと思う。ただ、せっかく出した食料不足などの展開がただのバッドエンドフラグにしかなっていないのが非常に残念。

仮に島に到着できるエンディングにするにしてももっとじっくり時間を使って「食料不足が原因でアナたちが互いを殺し合い、最後の一人となって限界を迎えたアナが偶然漂着した島にもゾンビがいた」くらいの苦しみ描写が欲しいところ。映画では時間的にもあっさり島に着いてしまった感じがして、最後の希望感が足りない。

個人的には船の上で食料も水もなく、島も見つからないまま一人一人倒れていって全員死亡くらいの胸糞悪い絶望エンドで良かったんじゃないかななんて思うけど!笑

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とまぁ気に入らない部分もありましたが、感染型ゾンビ映画として非常に面白かったです!

痛いグロシーンがキツい人、ストーリーに救いを求める人、登場人物のおバカ行動が絶対許せない人以外にはオススメの映画です〜笑

 

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